2018年04月26日(木)19時00分から21時30分

場所:海鮮居酒屋 魚竹水産 溝の口市場

テーマ:ほし(星、ホシなど)

参加:Kさん、Oさん、U(記)

 

GW直前の木曜日。
Oさんは、この翌日から、11連休という、超大型連休に。
うらやましい限りです。

◎が今回のチャンプ本となります。

【仮想通貨バブル/ 日本経済新聞社 編 (Kさん)】
 話題に事欠かない仮想通貨。
 現在まで起こった様々な問題を踏まえて、
 日本経済新聞の記者が仮想通貨の実態に迫った1冊。
 まさに、今知るべき、内容では!


◎【流れる星は生きている/藤原 てい (Oさん)】
 1945年、終戦を満州(現中国東北部)でむかえ、
 おさない3人の子をつれて日本をめざした、1人の女性の引き揚げの記録です。
 (夫は、作家の新田次郎。次男は、数学者の藤原正彦)
 戦争を風化させないためにも、今後も読まれるべき本でしょう。

 【13・67/ 陳 浩基 (U)】
 香港を舞台にした骨太の警察小説です。
 人間臭いドラマがたくさんあり、かつ、展開・謎解きも魅力的。
 時代を遡って話が展開されるのも、興味を引き立てます。
 (犯人/ホシ、ということで選びました)

次回は、5月なので、
お題は、「ご」(五、語、後、碁、誤など、何でもOK)
となります。

鷺沼BOOK倶楽部 3月例会
日時:2018年3月29日(水) 19:00~21:30
場所:アジアンビストロ Dai(ダイ)たまプラーザ店
テーマ:「かれい(カレー、華麗、加齢、・・・)」
参加者:Kさん、Uさん、O(記)

 

印が今回のチャンプ本です。
Kさん、チャンプ本獲得おめでとうございます。

 

オヒョイ - 父、藤村俊二  藤村亜実(著)     (Uさん)
タレント藤村俊二さんについて、そのお子さんが書いた本。
Uさんは、藤村さんのイメージから「華麗」な人生を歩んだ人かと思って読んでみたとのこと。
離婚2回、子ども二人。ワインバーを経営していますが、元々はお店は別れた奥さんがプロヂュースしたもの。
実際はUさんの予想とは違い、やりたいことを気ままにやってきた子供みたいな人で、周りにいた人は大変だったようです。

◎夢を持つな目標を持て! 宗次徳二(著)  (Kさん)
現在155店舗のカレーチェーン店、カレーハウスCoCo壱番屋の創業者の書いた本
”夢を持つな目標を持て、直近の目標を立てなさい。寝食を忘れて働け。率先垂範。同業者を気にするな。
社長ではなくては気が付かないような細かいところを見ろ。”
などなど、ここまで創業者がどうやって立ち仕上げてきたか、またそのポイントが満載です。

 

トウガラシの世界史 辛くて熱い「食卓革命」 山本紀夫(著)  (O)
カレーの辛さの元、トウガラシ(唐辛子)がいつ頃からどのように世界に広まっていったかという話。
もともとは中南米原産で、世界に広まったのは、15世紀末にコロンブスがアメリカ大陸発見時にヨーロッパに持ち帰ってから。
高価だった胡椒に代わり、まずはヨーロッパで広まりました。インドでカレーのスパイスとしてトウガラシが使われるようになったのはその後です。
日本には1550年頃にポルトガルから入ってきました。この後日本から韓国に伝わり、キムチに使われるようになったらしい。
トウガラシ普及の歴史は約500年と意外に新しく、また世界の食べ物に大きな影響を与えたことことを知りました。

 

2月例会
日付:2018年3月1日(木曜日)
場所:居酒屋 ◎NIJYU-MARU(にじゅうまる) 溝の口駅前店
時間:19時~22時
テーマ:ぜい(税、贅、風情など。”ぜい”とつけば)
参加:Kさん、Oさん、U(記)

今回は、2月例会ですが、都合により、この日に。
3時間飲み放題で、たっぷり飲んでしまったら、
Oさんは途中、電車がなくなってしまったとのこと。
次からは、電車の時間を気にしないといけないですね。

◎がチャンプ本です。

◎『大人のお作法』著:岩下尚史 (Kさん推薦)
「贅」についての作法を語った本です。
この本を読まずして、遊びをすることは、
まさしく「野暮」となってしまうことでしょう。
 
『太陽がいっぱい』著:パトリシア・ハイスミス(Oさん推薦)
映画になったことでも有名な作品。実はアラン・ドロン主演とは結末が違います。
主人公・リプリーの心理がうまく表現されていて、映画とは違う、
小説ならではの楽しみ方ができる作品です。

『こころ彩る徒然草 ~兼好さんと、お茶をいっぷく 』著:木村 耕一 (U推薦)
古文の授業で必ず出てくる徒然草。何かおかたいと思っていましたが。
イラストも入り、字も大きく、小学・高学年でも十分読めるものにしたら、
とにかく楽しく、含蓄のある作品であること。魅力十分です。

次回のテーマは、「かれー、かれい」
この日の料理の〆が、カレーうどんだったから。
カレー、華麗、加齢など、イメージできるものであれば、何でもOKです。

 

鷺沼BOOK倶楽部 1月例会
日時:2018年1月24日(水) 19:00~21:30
場所:かんかん商店 たまプラーザ店
テーマ:「メディア」
参加者:Kさん、Uさん、Okさん、Oh(記)
今回は時間無制限、食べ放題・飲み放題で3,480円!のビブリオand酒バトルでした。


◎がチャンプ本です。Uさん、おめでとうございます。

 

メディア不信」- 何が問われているのか  林 香里 (著) ( Kさん)
イギリス、アメリカ、ドイツなどの新聞・雑誌・テレビなどのメディアの実情を報告
テレビのキー局支配やクロスオーナーシステムなど、日本はこれらと比べると旧体系で独立していないとのこと。Kさんは、自分のうちのテレビはつけっぱなしなのかという普段の素朴な疑問からこの本を読んでみたそうです。
フェイクニュースなるものが話題になりましたが、「メディア」のあり方を考えさせるお話でした。


◎「リクルートの すごい構“創”力」  杉田 浩章 (著)  (Uさん)
リクルートは色々な新規事業を立ち上げていますが、「メディア」をうまく使った会社です。
ボトムアップで社員がやりたいことを吸い上げ、ブラッシュアップして世に出す。できないものに対してはすぐ撤退。リクルートが消費者/カスタマーと生産者/クライアントをつなぎ、新規事業を創出する。
普通の会社ではできそうでできないことをしているところがこの会社の強みですね。


大人のためのメディア論講義」 石田 英敬 (著) (O)
コミュニケーションの媒体(メディア)としての写真、映画、テレビ、ラジオなどについて、その歴史と現在を述べています。本の時代とアナログの時代を経て、情報はデジタル化された記録できる媒体となりました。今は情報が欲望を作る情報資本主義の時代。情報が受け手の考えを、その人の関心のあるものへと誘導していく・・・。
私たちは情報の操作に対する客観的な評価ができないと、逆に情報に操作されちゃいます。

 

鷺沼BOOK倶楽部 11月例会

日時:2018年11月26日(
金)19時~23時
場所: 木村屋本店 溝の口クイズビル
テーマ:本
参加:Kさん、OSさん、OKさん、U

今回は、
●祝日と土曜日に挟まれた金曜日のため、あまり混んでいなかったため?
●全員が揃わなかったため、スタート時間が遅くなったこと
●コース・メインの鍋料理が出ていなかったこと
結果、23時近くまでお店にいました。

◎がチャンプ本です。

◎U推薦
 日航123便墜落の新事実:目撃証言から真相に迫る
 青山 透子/著
  1985年8月12日、航空事故最悪の520名が死亡。
 これは事故ではなく事件では?
 目撃証言から新たな驚くべき説が語られています。

●OKさん
 バーナード嬢曰く。③
 施川 ユウキ/著
 学校の図書館に入り浸るが、本を読まずに読んだ気になる生徒が主人公。
 読書が好きな生徒たちから、名作についての教えてもらうという内容。
 ひねりのきいた設定だと思います。テレビアニメ化もされているそうです。

●Kさん
 棒を振る人生:指揮者は時間を彫刻する
 佐渡 裕/著
 世界的な活躍をする指揮者。かつて、TV朝日・題名のない音楽会、司会者。
 意外なことに、大学はフルート科卒業。
 指揮者としての今までが語られ、クラシックがより身近に感じるのでは。

●OSさん
 分厚い本と熱い本:毎日新聞「今週の本棚」20年名作選 2005~2011
 丸谷 才一、池澤 夏樹/編
 『毎日新聞』の書評欄「今週の本棚」の20周年を記念して作られた
 タイトル通り、500Pにわたる書評集。
 各々の本がどう見られていたか、それも知るのも面白いと思いました。

鷺沼BOOK倶楽部 10月例会
日時:2017年10月26日(木) 19:00~21:30
場所:バルバロ たまプラーザ
テーマ:つき(月、付き、尽き・・・)
参加者:Kさん、Uさん、Okさん、Oh(記)
会場はたまプラーザ駅から徒歩5分ほど、小さなイタリア料理のお店です。
 
久しぶりに4冊のバトルとなりました。このところ3冊での戦い(?)が続いていたので今回はいつもより賑やかな感じでした。
チャンプ本を獲得したのは、「進め!なつのロケット団」でした。参加2回目でバトル初参戦のOkさんおめでとうございます。

 月の上の観覧車  荻原 浩(著) (Oh)
8編の短編集です。
特別な人ではなく、普通の人が人生の折り返しを過ぎてから現在・過去を振り返る話。
8編それぞれの主人公が、ある人は故郷に帰る電車で、主婦が夕食を作ろうとレシピを見ながら、老人がある夜、観覧車に乗って人生を振り返り・・・。
どちらかというと挫折や後悔の思い出を語っていますが、全編とも最後にちょっぴり前に向かって進もうという気配が見える終わり方がよかったです。
地味ですが、人生の折り返しをとっくに過ぎている私にはピッタリはまった感じ。

 

月の満ち欠け  佐藤 正午(著) (Uさん)
今年の直木賞をとった本です。
Uさん曰く、「話を言ってしまうと面白くない」のでストーリーは本を読んでのお楽しみ。なんでも時代は今、恋愛話だそうです。
この人のものは読んでいて面白いが、着地点がわからない・予想がつかない。ありえないことの積み重ねでありえないところへ・・・。とのこと。
さて、どんな話か読んでみたくなりますねー。

 

月に吠える  萩原朔太郎(著)  (Kさん)

「月に吠える」は、大正16、年朔太郎31歳のときに500部を自費出版しましたが、風俗を乱すということで出版禁止になりました。
タイトルは”自分の影を恐れて吠える犬“から来ているそうです。朔太郎が精神的に不安定な時期、犬に自分を例えた? 全体で57編、暗い詩ばかりです。自虐的だとか。

Kさんはこの本で初めて「詩」を読んだそうです。
私もタイトルの名前は知っていますが、読んだかといわれると読んでいません。これを機会に何か詩を読んでみようかな。

 

◎ 進め!なつのロケット団  あさりよしとお(著)  (Okさん)
月といえば、宇宙の話なので・・・
著者のマンガで「なつのロケット団」という小学生がロケットを作るお話があります。
この本は、SF作家やジャーナリストなど、一般人が個人のプロジェクトとしてロケットを実際に作ってみたらどうなるかという実話。エッセイマンガ。
打ち上げ場所は北海道、そこに行って打ち上げる話などなど。ロケットに関するうんちくが面白いし、図解がわかりやすい。
Okさん、こういう人がいることがすごいし励みになる。と。
確かにそうですね。

 

さて、次回11月のお題は「本」ということになりました。
ではまた、お勧めの本をご紹介ください。お待ちしております。

 

日時:2017年9月27日(水曜日)19時~21時
場所:クイーンオブチキンズ 溝の口店
テーマ:花火
参加:Oさん、Kaさん、Koさん、Sさん、U(記)

今回は、見学という形でしたが、Koさんと、Sさんに参加頂き、
さらにテーマも花火と、いつもより華やかな会となりました。

○がチャンプ本

○音のない花火    著/砂田麻美 (Oさん)
  自分の父を題材にして自ら監督したドキュメンタリー映画。
 その映画から生まれた物語。
 ドキュメンタリー映画と小説という、あまりない組み合わせに
 興味を惹かれます。

 花火のふしぎ 著/冴木一馬(Kaさん)
 テーマに対してド直球の作品。
 何気なく見ている花火も、いろんなことを知ることで、
 楽しみも膨らんでくることは間違いありません。

 君が夏を走らせる 著/瀬尾まいこ(U)
 ヤンキー高校生が夏休み、先輩の子供の面倒をみる話です。
 たまには、こんなに都合良く展開して、後味すっきりの作品も
 良いのでは。

鷺沼BOOK倶楽部 8月例会

日時:2017年8月29日(火) 19:00~21:30
場所:モンスーンカフェ
テーマ:さん(三、参、・・・)
参加者:Kさん、Uさん、O(記)

会場はたまプラーザ駅付近、「モンスーンカフェ」、アジア各国料理のお店です。

 

三者三様の本が集まりました。
投票結果は各1票となり、めでたく全てがチャンプ本です。

 

永遠のPL学園 六〇年目のゲームセット  柳川 悠二 (著)
甲子園ではおなじみ、皆さん良くご存知のPL学園の野球部は3,4年前に休部になりました。(休部のこと、私は知りませんでした!)
厳しい上下関係、教団との関係など、何が野球部を強くしたのか、どこが時代に合わなくなったのか。その歴史と実態を明らかにしていくノンフィクションです。


宇宙に外側はあるか  松原 隆彦   (著)
宇宙は130億年前に始まったという。では、宇宙はどうして始まったのか、始まる前はどうだったのか?、
終わりはあるか? 宇宙はどこにあるのか?・・・などの疑問に答えた本。
でも、タイトルにある「宇宙に外側があるか」の答えは出していないそうです。残念!?
なお、Kさんは今までで一番理解するのに苦労したと言ってました。途中で諦めようかとも。


弱者の戦略  稲垣 栄洋   (著)
弱い生物が生き残るための戦略について、三つの観点から解説しています。
1)強い生物に食われないためには 2)同じような生物との競争 3)同じ生物同士での競争。
群れる、逃げる、隠れる、ニッチ、時間をずらす、装う、負けるが勝ち、争いをしない、コソ泥戦略、などなど。
我々の生き方や組織戦略などに当て嵌めてみると色々な発想/妄想が浮かんできて面白かったです。

 

 <参考:8月の案内文>

「さん(三、賛、算、惨など)」

―――――――

3年前の8月に第1回が開催され、今月めでたく三周年を迎えます。

で、さん(三)がお題です。

 ―――――――

鷺沼BOOK倶楽部 7月例会

日時:2017年7月28日(金曜日)
   19時~21時半
場所:串カツ田中 溝口店
テーマ:あか
参加:Kさん、Oさん、U

今回のテーマは、あか(赤、垢、・・・・)
とりあえず、【あか】に関連していればOK。
もちろん、無理矢理でもOK。

以下が、今回の本です。(○はチャンプ本)

Kさん推薦は、
【美術館の舞台裏: 魅せる展覧会を作るには (ちくま新書)
 高橋明也/著】 

まさにタイトル通り、展覧会開催から美術品を巡る事件、学芸員の仕事……
知っていそうで、知らない美術館、展覧会の内側。
この本を読んで、より美術鑑賞が楽しくなってくるのでしょう。

Oさん推薦は、
【習近平の中国――百年の夢と現実 (岩波新書)
 林 望/著】

今後の中国を知るうえでは、参考になる一冊。
身近に感じるという表現は変かもしれませんが、
日本にとって重要な国であることは間違いありません。
その国のことを知っておくことは大切なことでは。

U推薦
○【やっぱり、歯はみがいてはいけない 実践編 (講談社+α新書)
   森 昭, 森 光恵/著】

すでに出版されている「歯はみがいてはいけない」の第二弾です。
前半では第一弾の内容をまとめ、後半はより具体的な内容です。
食べたらすぐ歯を磨くことが決して正しくないこと。
そこから始まり歯をいかに管理していくか、歯ではなく、目から鱗の本です。

日時:2017年6月28日(水) 19:00~21:30
場所:キャボロカフェ (CAVOLLO CAFE)
テーマ:かい(怪、会、・・・)
参加者:Kさん、Uさん、O(記)

今回の会場はイタリアンのお店でしたが、Kさんが紹介していただいた本の話題にマッチしたお店でした。

 

◎ 夜の谷を行く  桐野 夏生 (著)   推薦者:Uさん
あさま山荘事件で有名な連合赤軍の話。主人公は連合赤軍に入り、事件後とらえられ刑務所に入ります。
事件後何十年が経過し、首謀者がなくなったことや姪の結婚式を契機に彼女は記憶の底深く埋めていたはずの過去と対面せざる負えなくなる。
この小説は罪の後の過程に焦点を当て、自分たちの罪を負いながら生きていくことの難しさを淡々と描いています。

 

 脳のなかの幽霊    V・S・ラマチャンドラン (著)  推薦者:O
脳科学者が書いた脳の仕組みについての本です。
脳の損傷を受けた人の奇妙な言動から脳の機能を読み解いていきます。
この本を読むと、自分では意識していない“無意識の世界”で脳は様々な活動をしていることがわかります。
どうやら脳の中には沢山の“知らない私”がいるようです。

 

 科学者が書いたワインの秘密  清水健一(著)  推薦者:Kさん
農学博士であり醸造技術の専門家でもある著者がワインについて科学的に解説した本です。
赤ワインに含まれているタンニンには抗酸化作用、血管を拡張させる機能がある。
白ワインにはリンゴ酸が多く含まれていて、殺菌作用がある。だから生ガキには白ワインがいい。などなど・・・

赤ワインにはアルツハイマー予防の効果もあるのだとか。これで毎日堂々とワインが飲めますね!

 

今回は「怪」ということで、人の不思議、お酒の不思議の本が集まりました。

さて、次回七月のテーマは「あか(赤)」です。

ふるってご参加ください。

記:O

日時:2017年5月26日(金) 19:00~21:30
場所:アガリコノッキー 溝の口店
テーマ:母
参加者:OSさん、Kさん、OKさん、U(記)

OKさんが初参加。今回は、見学のみでした。
OKさんから、他で行われるビブリオのことなど
いろいろな話ができ、とても楽しい会になりました。

今回は、以下の3作品になりました。
(○がチャンプ本です)

○江戸の家計簿/ 磯田 道史 (Kさん)
 「江戸の通貨価値を、現代に置き換えてみて、考察を加えた本です。
  江戸時代がわかりやすく、身近に感じられる一冊だそうです。
  それにしても、将軍の年収はすごかった!」

 マザーグースの唄/ 平野啓一(OSさん)
 「マザー・グースとはイギリスの伝承童謡の総称だそうです。
  マザー・グースという人がいるのかと思っていました。
  イギリス、英語を知りたい人には格好の本ではないでしょうか。」

 生きづらいと思ったら 親子で発達障害でした/  モンズースー(U) 
 「発達障害の母親と子供の日々を綴った漫画です。
  発達障害について、これまではイメージが湧きませんでした。
  発達障害のイメージをつかむのには良いと思います」

次回は、6月最終週に、たまプラーザで行う予定です。
テーマは、かい(怪、買、会、貝など)です。

怪文書が出回ったり、物騒なことが多く世の中が怪しくなってきている。
そんなことからこのテーマにしました。
少し早いですが、夏です。このテーマでヒヤッとしても良いかな?

開催日:4月26日 水曜日 19時~21時
テーマ:「はな(花、鼻、華、・・・)」 春になりましたので、はな(花)です
場所: たまプラーザ駅たまプラーザテラスにある和食のお店「寅福」
参加者:Kさん、Uさん、O

 

今回紹介いただいたのは次の3冊です。前回に引き続き各1票という結果で、すべてチャンプ本ということになりました。

〇科学者と戦争  池内 了(著)    推薦者:Kaさん
科学者は研究費をもらえるからとはいえ、軍事目的に利用できる研究に手を染めてもいいのか。日本で進む、科学研究の民生から軍事への利用(スピンオン)の危険性と現状を報告する。

〇出会いなおし  森 絵都 (著)  推薦者:Uさん
日常の出会い、別れとそのあとの再会を描いた6つの短編集。人と人との関わりの中で、時を経て再会することは出会い直すということ。
森 絵都さんは、Uさんのお気に入りの作家の一人だそうです。

〇洟をたらした神  吉野 せい(著)  推薦者:O
阿武隈山麓で開墾者として生きた著者の年代記。貧しい生活と厳しい自然、弱くもあり又たくましい人々や子供たちの姿、夫や自然に対する愛情をごつごつした筆致で描いています。

テーマは「はな」でしたが、惡の華→戦争、小さな花々→短編集、はな→洟と今回も各人それぞれのお勧め本にたどり着きました(こじつけ?)。
毎回自分では目に入らなかった本に出合えてとても楽しいです。読んだ本の数より読みたい本の数のほうが多く、家の中に本がたまる一方です。何とかしないとお母さんに叱られる・・・。
次回は「母」がテーマとなりました。

日時:2017年3月24日(金曜日) 19時~21時半
場所:なごやもん 溝ノ口店
参加:Kさん 、Oさん、U(記)
テーマ:テスト、試験

先の2月は都合がつかなかったため延期。
今回は2月のテーマを持越しました。

今回の3作品は、それぞれ一票ずつ得て、
引分け(全員チャンプ?)という結果になりました。

●ショパン・コンクール - 最高峰の舞台を読み解く (中公新書)
 青柳 いづみこ 著 : 推薦 K さん

 ポーランドのワルシャワで五年に一度開催される世界に名高いショパン・コンクール。
 ピアニストにとっては、ここでの結果がすべてを決めると言っても過言ではない。
 その舞台を読み解いていく作品です。

●大学とは何か  (岩波新書)
 吉見 俊哉 著 : 推薦 Oさん

 大学の歴史を古く中世ヨーロッパから捉えなおし、これからの大学がどうあるべきかを
 指し示す一冊です。

●一生モノの受験活用術――仕事に効く知識とノウハウ(祥伝社新書)
 鎌田 浩毅著 : 推薦 U

 受験の勉強は、テストの点を良くするためではなく、
 日常の知識として重要であることを示した本です。

今回はどの本もタイトルからはっきりと内容・意図が見えたものでした。
そのため、どれも気を引く作品だったと思います。

次回は春にぴったりの「花」がテーマです。

開催日:2017年1月24日(火) 19時~21時
テーマ:羽ばたく(はばたく)
 
会場はたまプラーザ駅から徒歩5分、Tokyo Rice Wineたまプラーザ店。
各種日本酒と創作日本料理を出す、カウンターとテーブル席のあるお店です。

今回のテーマは、「羽ばたく」でした。


紹介された本は次の4冊です。今回は同票で2冊がチャンプ本に選ばれました。◎印がチャンプ本です。

   夜の蝉  北村 薫 (著)
   キリンビール高知支店の奇跡  田村 潤 (著)
 ◎バレリーナ 踊り続ける理由  吉田 都 (著)
 ◎黄金の翼=ジュゼッぺヴェルディ   加藤 浩子 (著)

夜の蝉  北村 薫 (著)  紹介者:O
推理小説ですが、殺人は起こりません。主人公は女子大生の「私」、謎解きの主役は噺家の春桜亭円紫さんです。
「本屋の本がいくつも逆さになっている」など、三つの不思議な事件、というか出来事が起こります。謎解きを通してその事件の裏にある、人の心の闇や情愛が描かれています。
推理小説ですが、主人公とその姉や二人の友人とのやり取りなどがほのぼの・爽やかな読み物でした。

 

キリンビール高知支店の奇跡  田村 潤 (著)  紹介者:U さん
著者の高知支店から始めたアサヒビールからのシェア奪回の活動を描いています。
ラガーの味をもとに戻す。いいところを伸ばしていこう。などなど。
この本は組織論、成功するにはどうしたらよいかということですが、特別なこと・難しいことが書いてあるわけではありません。結局は、愚直にやるべきこと・当たり前のことをやっていくことです。とのことです。

 

◎バレリーナ 踊り続ける理由  吉田 都 (著)  紹介者:Koさん
著者は英国ロイヤル・バレエで最高位のプリンシパルを務めた日本人女性初のバレリーナです。都さんがバレエを始めた子供時代の時から、現在までの道のりを綴った一冊。
日本人の体形に恵まれないというコンプレックス。かえってこれが原動力、ばねになったそうです。
Koさん、「どんなにすごい方かと思ったが、この本を読み、結局は日々の努力という当たり前のことが大切なのだ。また、他人と比べるのでなく(過去の)自分自身と比べることだ。
ということで、この本に励まされました」。


◎黄金の翼=ジュゼッぺヴェルディ   加藤 浩子 (著)  紹介者:Kaさん
この本は、作曲家ヴェルディの伝記です。Kさんはタイトルの“羽ばたく”からオペラ《ナブッコ》“行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って・・・”を思い出し、この本にたどり着いたそうです。
このオペラ《ナブッコ》を作曲した時、私生活では2人の子供と妻を相次いで亡くし、絶望のどん底にある時に作曲しました。しかし、このオペラは大成功をおさめ、今もイタリアの第2の国歌としてうたわれているそうです。
でも、Kさん、まだ第1章しか読み終わっていないんだとか・・・。しかし、語りのアピールと本の魅力で見事チャンプ本に輝きました。

日時:2016年12月22日(木曜日) 19時~21時半
場所:29 BEER FEST 溝口駅前
参加:Kaさん、O,さん、U(記)
テーマ:き

忘年会シーズン真っ最中。
隣では、ある会社が忘年会を盛大に行っていました。

今回のテーマは、「き」。
想像できる言葉ならなんでもOK。

◎がチャンプ本です。

◎モーツァルト 天才の秘密/ 中野雄
 正真正銘の天才作曲家の、幼少”期”の教育がどう影響し、
 その後のモーツァルトの挫折などにも言及した作品だそうです。
 
 木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 / 西岡常一
 法隆寺、薬師寺の修復・復元に関わり、最後の宮大工棟梁といわれた
 故・西岡常一の口述を本にしたものです。
 
 アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けた/ 稲垣えみ子
 朝日新聞社記者であった作者が、マスメディアに身を置く者として、
 率直に語った本です。

「き」から連想されたのは、”期”、”木”、”記”とバラエティなものになりました。

次回のテーマは、新年ということもあり、
「はばたく(羽ばたく)」となりました。

日時:2016年11月30日(水曜日) 19時~21時30分
場所:たまプラーザ ロイヤルガーデンカフェたまプラーザ
テーマ:しごと(仕事、為事)
参加:Uさん、Kaさん、O

会場はたまプラーザ駅南口からほど近いお店。カフェ風ですがお酒もあります。
今回は2時間フリードリンクのパーティープランで本と酒のバトルを楽しみました。

 

さて、今回紹介いただいたのは、次の3冊です(◎はチャンプ本)

日本会議の研究     菅野 完 (著)   推薦者:Uさん
謎に包まれた「日本会議」の実態を取材した本。
今の“右傾化”に影響を与える影の保守(あるいは極右)団体、日本会議を資料・取材で明らかにしていく・・・
安倍政権を支えるブレーンもそのメンバーだとか。
恥ずかしながら私は「日本会議」なるものを知りませんでした。今度読もうかな。

 

ピカソになりきった男  ギィ・リブ (著)    推薦者:Kaさん
ピカソやマチス、シャガールなどの絵画贋作の天才、ギィ・リブその本人が書いた本。
贋作といっても複製を作るのではなく、作風をコピーしていかにもその画家が描いたシリーズの一部のように作るのだとか。
コツはその人になりきること?
本物の「鑑定書」の使い方などの偽物にまつわる業界の話など、面白かったです。


◎仕事と日本人   武田 晴人 (著)    推薦者:O
「仕事」とは何か?ということで、江戸時代以降の日本での労働観を歴史的にたどった本です。
「賃金」や「残業・遅刻」とかいう、普遍的とも思う概念も実は近代になってから出来たものだとのことです。
この本が時間やお金に縛られ過ぎない生き方や社会を考えるヒントになれば良いかなと。

次回のテーマは、クリスマス->クリスマスツリーから
き(木、気、・・・)です。

 

記:O

開催日時:2016年10月26日(水曜日)19時~21時30分
場所:四十八漁場 溝の口店
テーマ:芸(げい)

今回は都合により、2名となってしまい、
ビブリオバトルにはならず、ビブリオ会となりました。

○永六輔の伝言 僕が愛した「芸と反骨」 : 矢崎 泰久(推薦:Oさん)
 今年7月に亡くなられた永六輔さんと、
 渥美清、三木鶏郎、小沢昭一、野坂昭如、中村八大、いずみたく、
 三國連太郎、美空ひばり、井上ひさし……
 などの多くの先輩や仲間たち交遊録です。
 永六輔さんの幅広い知識と反骨の心意気、ここから感じ学ぶことが
 今必要なのかもしれません。

○脳が壊れた:鈴木大介
 ドキュメンタリー作家の作者が、脳梗塞になった。
 そこから見えた現実、新たに感じたものを表現。
 脳についての解説も実体験から来るのでわかりやすかったです。

次回のテーマは、勤労感謝の日から
仕事(しごと)です。

日時:2016年9月29日(木曜日) 19時~21時30分
場所:たまプラーザ nemo(ネモ)
テーマ:爽やか(さわやか)
参加:Kaさん、Koさん、O

 

場所はたまプラーザ駅から徒歩5分、欧風料理中心で20席弱くらいの小さいけどちょっとおしゃれなお店。ワインをたくさんいただきました。


 今回紹介いただいたのは、次の3冊です(◎はチャンプ本)
ふしぎの植物学―身近な緑の知恵と仕事   田中 修(著)    推薦者:Kaさん

 植物は生き残るために色々と不思議な能力を持っている。
 虫に葉を食べられるとその虫を食べる鳥などを引き寄せる匂いを出して身を守るとか、 動物に葉を食べられても生き残れるようにどんどん成長して行くとか。
 動物には無い,人間の科学でも及ばないような植物の能力と生命力がわかる本。

◎我が家のヒミツ    奥田 英朗(著)    推薦者:O

 6つの家族のお話し。
 結婚して数年。どうやら子どもが出来そうにないことに気づいてしまった妻と夫。
  同期のライバルとの長年の昇進レースに敗れた会社員。そのライバルの父親が亡くなり、通夜に行った先で彼が見たものは・・・。などなど。
 登場人物の家族や周りの人に対する思いやりが”いいなー”と感じる小説。 

その時までサヨナラ    山田 悠介(著)    推薦者:Koさん

 家庭をかえりみず仕事人間だった主人公。妻が不慮の事故で死に、息子と彼が残された。 その時、妻の友人を名乗る女性が転がりこみ、彼に手取り足取り家事育児を教えていく。 そして主人公はだんだんと、家庭の大事さに気づき生き方が変わっていく。
その妻の友人とは、実は・・・㊙。
ちょっと不思議な心温まるお話し。

 

 

次回10月のテーマは「芸(げい)」となりました。

芸術の秋です。芸(迎、鯨、ゲイでも可)にまつわるお勧め本お待ちしております。

 

記:O

日時:2016年8月18日(木曜日) 19時~21時30分
場所:博多きむら屋 武蔵溝の口さん
テーマ:終わり
参加:Kaさん、Oさん、 U

19時前には夕立が降りだすなど、蒸し暑い一日。
冷たいビールで喉を潤しスタートしました。

今回集まったのは、(◎はチャンプ本)
◎「中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来 」岩村 充
 「競馬ファンの夢を支える“トータリゼータシステム”開発ストーリー (IT技術者の挑戦)」

  石橋曜子
 「私(わたし)、乳がん。夫、肺がん。39歳、夫婦で余命宣告。」 芽衣

Oさん推薦は、
「中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来 」岩村 充
以前話題になったビットコイン。そのときは、トラブルになり、
不安的さを見せましたが、可能性はそんなものじゃない。
今まで、こらからの通貨・中央銀行の概念をも変えていくかもしれません。

Kaさん推薦は、
「競馬ファンの夢を支える“トータリゼータシステム”開発ストーリー (IT技術者の挑戦)」石橋曜子
”早わかり○○○”、というタイトルでもつきそうな教則本っぽいのですが、
実際にこのシステム構築に携わったKaさんが見ても、きっちりと書かれ、
さらにわかりやすい本だそうです。

U推薦は、
「私(わたし)、乳がん。夫、肺がん。39歳、夫婦で余命宣告。」 芽衣
2番目の娘出産後、乳がんがみつかり、さらに夫も肺がん。
そんな状況でも、可能性を信じ、書き綴ったブログをまとめた本です。
どんなときでも可能性を信じ、前向きにいることが大事だと感じさせられました。

次回は、9月。
蒸し暑い日々も終わり、さわやかな季節になっているはずなので、
テーマは、「さわやか(爽やか)」になりました。

終わり=>さわやか(爽やか)
思い返してみると、すごい展開のような気がします。
どんな本が出てくるか楽しみです。

日時:2016年7月28日(木曜日)19時~21時半
テーマ:挫折
参加:Oさん、Uさん、Kaさん、Ki
場所:たまプラーザのスペイン料理「El Calvo

これら4作品にてビブリオバトルを行いました。
(◎はチャンプ本)

 

◎書名:真珠湾攻撃総隊長の回想~淵田美津雄自叙伝、編・解説:中田整一、出版社: 講談社文庫
 (推薦者:Ki)
 戦前は海軍の参謀、戦後は牧師となって米国をくまなく回った男の挫折と再生の物語。

真珠湾で「トラ・トラ・トラ(奇襲作戦成功)」と打電した英雄は「神よ彼らを許し給え、その為す処を知らざればなり」という聖書の言葉に出会い、2度目の人生を歩む。「戦争は悪」「憎悪の連鎖を断ち切ろう」という遺言は、生と死を目の当たりにした人間だからこそ。

 

 書名:失敗の本質~日本軍の組織論的研究、著者:戸部良一ほか、出版社:中公文庫
 (推薦者:Oさん) 
 戦後71年、あらためて太平洋戦争の敗戦を考えるのにふさわしい1冊。
歴史学者らがミッドウェー、レイテなど主だった戦闘を資料に基づき検証、情報収集の軽視、成功体験への固執といった敗因を考察する。読み継がれるロングセラーだが、今の日本は果たして失敗に学んでいるだろうか 

 

 書名:男性漂流~男たちは何におびえているか、著者:奥田祥子、出版社:講談社α新書
 (推薦者:U)  
 結婚できない男、仮面イクメン、介護離職、非正規雇用、リストラ、男の更年期…。

フリーのジャーナリストが入念な実地取材やインタビューを基に、中年男性の逃げられない現実に迫った。ここに建前やきれいごとはない。うまく生きられない男たちの本音、叫びが聞こえてくるようだ。

 

  書名:図解 ユダヤ人大富豪の教え~幸せな金持ちになる17の秘訣 著者:本田健、出版社:だいわ文庫

(推薦者:Ka)

「3日以内に1000人分の署名をもらう」「電球を1000個売る」にはどうするか。

困難な時こそ、アイデア勝負になる。失敗と付き合い、そこから学ぶ。実際に大富豪から聞いた言葉は含蓄に富む。特に、まだ迷い道にある若者に響くはずだ。チャートや漫画を交えた説明も明快。

 

今回は、人生や生き方について示唆にあふれた作品が集まりました。

次回8月のテーマは、”終わり”。開催日はちょうど、リオ五輪が終幕を迎えたころでしょうか。
エンディングに目を向ければ、新たな本との邂逅がありそうです。

記:Ki

日時:2016年6月30日(木曜日)19時~21時
テーマ:雨
参加:Oさん、Kaさん、U

今回は、マルイファミリー溝口10階にあります
「ブッフェスタイルアソート 」さんにて行いました。

これら3作品にてビブリオバトルを行いました。
(◎はチャンプ本)

◎書名:水惑星の旅 、著書:椎名誠、出版社:新潮社
 (推薦者:Oさん)
数々の場所を歩き、水環境の悪化に警鐘を鳴らした内容だそうです。
日本では水が当たり前のように手に入り、実感は湧きませんが、
だからと言って見過ごしてよいことではないのかもしれません。

 書名:天才 、著書:石原慎太郎、出版社:幻冬舎
 (推薦者:Kaさん) 
今年を代表しそうな1冊です。
文章は一人称で書かれていることを初めて知りました。
読者はより身近に”田中角栄”を感じることができるのかもしれません。

 書名:消滅世界 、著書:村田沙耶香、出版社:河出書房新社
 (推薦者:U)  
人工授精で子供を産むようになる世界。
「正常も変化してるの。昔の正常を引きずることは、発狂なのよ」
そのリアルさに怖さを感じてしまいます。

今回もバラエティに富んだ作品が集まりました。

次回7月のテーマは、”挫折”です。
オリンピックが始まり、栄光のニュースを数多く聞くことになると思いますが、
その裏には必ず挫折があることを考えられればと思います。

開催日:2016年5月18日(水) 19時から22時
5月のテーマ:子供(こども)
  ---------------------------------------- ---------------------
  子供:①幼い子。児童 ②自分のもうけた子。むすこ、むすめ。子。
  ‣もと、「こ」に「ども」が付いたもので、子ら、多くの子の意。
  (岩波国語辞典) より
  -------- ----------------------------------------------------

 

開催場所は、たまプラーザ駅近くのインド料理のお店「スパイシーインディア」です。

ビブリオバトル開始以来最多の6名の参加をいただき、賑やかに話して、食べて、飲んでということで予定終了時間(あったかな?)を大幅にオーバーてしまいましたが、盛会のうちに無事終了いたしました。


今回紹介いただいた本は次の6冊です。

 パパ・ユーア クレージー W・サローヤン(著)

 気まぐれロボット             星 新一(著)

 ストラテジー・ルールズ    デイビッド・ヨッフィー 、マイケル・クスマノ (著)

 ソロモンの偽証      宮部みゆき(著)

 子供を殺してくださいという親たち   押川 剛 (著)

 ダメ親と呼ばれても学年ビリの3人の子を信じてどん底家族を再生させた母の話 ああちゃん (著),

 

IT産業という子供を大きく育てた経営者たち、子育て、子供の自殺などいろいろな話題に関連してお勧めの本を紹介していただきました。

チャンプ本はUさんご紹介の「子供を殺してくださいという親たち」でした。
著者は、子供の暴力などに疲れ果てた親に対応する仕事をしており、その事例と著者の思いがつづられたノンフィクションです。法と行政の不備もあるが、親のエゴや親自身で子育ての責任を負いきれていないために病んだ家庭が生まれるのでは。とのこと。
方法はいろいろありますが、とにかく親は子供と真剣に向き合うことが大切ですよね。自分は・・・と反省しつつ報告終了です。

 

次回のお題は「雨(あめ)」です。6月も多数の参加お待ちしております。

記:O

 

開催日時:2016年4月26日(火曜日) 19:00~21:45

テーマ:はじまり

場所:溝の口 朝〆 とりやき とりっちょ 
参加人数:3名

 

テーマは、4月なので、「はじまり」でした。
今回紹介された作品は、以下の3作品となります。
(◎はチャンプ本)

◎二・二六事件とその時代 : 筒井 清忠(推薦者:Kaさん)
 文明の衝突:サミュエル・P. ハンチントン(推薦者:Oさん)
 不登校は天才の卵: 阿部伸一(推薦者:U)

 「二・二六事件とその時代」
 日本にとって、大きな転換点ではと言われる二・二六事件。
 もしこの事件が成功していたら、満州事変=>日中戦争=>太平洋戦争
 とならなかったかもしれないとまで言われています。
 それだけの事件のはずなのに一般的な扱われ方は小さい。
 Kaさんは別の読書の集まりで、二・二六事件について別の本が紹介され、
 興味を持ち、この本を読もうと思ったそうです。

 「文明の衝突」
 1996年に発表された冷戦後の世界を予見した有名な本。(日本訳は、1998年)
 この後に起こった9.11のテロ、アフガン紛争、イラク戦争、イスラム国から見ても、
 この著作の先見性は否定できないもののようです。
 この本の中で、いくつかの文明に区分けしているそうですが、
 日本は完全に独立した文明に区分けされているそうです。
 Oさんは積読状態であったこの本を、これを機会に読破されたそうです。

 「不登校は天才の卵」
 不登校、イコール、終わりではない。そこからも始められる。
 無理に学校に行かせるのではなく、子供の状況を見て、
 疲れているようであれば、その疲れを取り除くことに専念すること。
 言うは易し行うは難しです。
 大事なことは多くの手立てを知り、自分の子供にあったものを選び、
 辛抱強くやっていくことのようです。

 今回もヴァラエティに富んだ作品が出てきて、
 自分ひとりだけでは、知り得なかったこと、興味を持てなかったことに
 触れることができ、楽しい時間を過ごすことができました。

 次回、5月のテーマは、昨年行おうとしてできなかった「こども」です。

 

 記:U

開催日:2016年3月22日(火) 19時~21時
テーマ:さく(咲く、策、・・・)
 
たまプラーザ駅から歩いて5分くらいのところにある「モンスーンカフェ」が会場でした。アジア各国料理のある広ーいお店。

 

今回は、3月⇒春⇒花⇒咲くということで、お題は「さく」です。
紹介された本は次の3冊です。

 人魚の眠る家   東野 圭吾(著)
 牧野富太郎―牧野富太郎自叙伝 牧野富太郎(著)
 Advanced Style  アリ・セス・コーエン(著)

 


「人魚の眠る家」はある事故で子供が脳死、植物人間になってしまった家族の物語です。
脳死、臓器提供とそれをめぐる家族の問題などちょっと重い話題かなと。
結末はネタバレになるので読んでみてのお楽しみだそうです。
表紙に花が咲いていたのが今回のテーマにあっているので選びました。とのUさんのコメントです。

 

植物学者、牧野富太郎の「牧野富太郎自叙伝」はKさんが家の本棚にあったのを思い出して(見つけて?)読んだものを紹介いただきました。
植物への情熱、奥様への愛、小学校中退という学歴で東京大学の講師となってからの教授との衝突などが淡々と語られているのだが、その内容がとっても面白く小説にできそうなくらいとか。
生涯で見つけた新種の数はなんと2千種以上に上るそうです。

 

私Oは「Advanced Style」という写真集を紹介しました。
ニューヨークの街で見つけたファッショナブルな女性たちの写真が詰まっています。ニューヨークの花という感じ。
若い女性でなくすべてが60歳以上の大人の女性たちで、90歳を超える人もたくさん載っています。
みなさん個性的であり、豪華できらびやかな服装にちっとも負けておりません。
私はこの本で年齢を重ねることの素晴らしさを感じ、元気をいただきました。

 

そして、チャンプ本に選ばれたのは「牧野富太郎自叙伝」でした。Kさんおめでとうございます!

エスニック料理と本を肴にビールを飲んで、話をしてと楽しく過ごさせていただきました。
また来月もよろしくお願いいたします。

記:o

 

2016年2月24日(水曜日)
場所:ChakiChaki 溝口駅前

 

テーマ:鬼(おに)
参加人数4名( Oさん,Kさん,Maさん,U)

今回は、ChakiChaki 溝口駅前さんで行いました。
とにかく食べて飲みました。

○緑衣の鬼/江戸川乱歩 (Kさん)
 花と火の帝/隆 慶一郎(Oさん)
 東京防災(Maさん)
 ワールド・ウォー・Z/マックス・ブルックス(U)
(○は、チャンプ本)

今回は、鬼というテーマのため、切り口は違いますが、
どれもディープな作品が出てきました。

緑衣の鬼(Kさん)。
短編の印象が強い作家ですが、ボリューム満点の長編
江戸川乱歩=>意外な結末ということだけで、十分に興味を引き付けられてしまいます。

花と火の帝(Oさん)は、徳川幕府に立ち向かった後水尾天皇の物語。
ダイナミックな展開の作品なのですが、残念ながら、作者が亡くなってしまい未完だそうです。

それでも十分楽しめる作品だそうです。

東京防災(Maさん)。参加者全員東京都民ではないため、誰も配布されず。
さらに現在、品薄状態。Maさんも何とか手に入れたそうです。
かなりしっかりとした内容。神奈川県でも無料配布して欲しいです。

ワールド・ウォー・Z(U)は、世界各地にいるゾンビとの戦いの

関係者インタビューを集めたものです。(もちろん、フィクション)。

映画とは設定だけが同じで、内容は全く別です。

次回テーマは、”さく”
咲く、作、策、柵、長野県佐久市などなど
思いつくままに選んできてください。

開催日:2016年1月28日(木) 19時~21時
テーマ:「わ」

 

2020に東京オリンピック開催ということで、五輪の“輪(わ)”が今年最初のビブリオバトルのお題です。「わ」をほかの漢字にして「和・環・話」など「わ」にまつわるものもありということで推薦の本を皆さんに持ち寄っていただきました。
開催場所はたまプラーザ駅近くの 居酒屋「はらペコッ」です。料理・お酒のメニューも豊富でなかなか良いところでした。焼き鳥もおいしかったですよ。本と一緒に写っています。

 

今回持ち寄っていただいたお勧め本は次の四冊です。

英国一家日本を食べる      ブース,マイケル(著)
世につまらない本はない   養老孟司 (著)
日本近代史                     坂野 潤治 (著)
ソロモンの指輪               コンラート ローレンツ (著),

チャンプ本を獲得したのは“日本近代史”です。幕末から敗戦までの日本近代について著名な歴史学の先生が書いた本です。この本を推薦してくださったのはMさんです。近代史についてはよく知らないことが多く、読んでみようと思ったそうです。
Uさんからは、「英国一家日本を食べる」を紹介いただきました。英国人ジャーナリストが日本に来て、いろいろなお店・料理を食べ歩いた記録です。日本ではお店が蕎麦屋・ラーメン屋・割烹などなどいろいろな専門にお店が分かれていますね。私たちには当たり前に思えるのですが、外国人から見るとこれがとてもユニークに見えるようです。
「世につまらない本はない」はKさんのご推薦。養老孟司さんはじめ、三人の博学・本好き・(毒舌?)がいろいろな本について自由に語っています。この中では芥川龍之介などはボロボロにけなされているとのこと。
私が紹介したのは「ソロモンの指輪」です。動物行動学者の著者が自分の家や敷地に飼ってきた魚・鳥・動物たちについて、その生態というか行動を生き生きと語っています。
 今回もバラエティーに富む本を皆さんから紹介いただき、本を肴に楽しい時を過ごさせていただきました。また次回お会いしましょう。

 

日時:2015年12月22日(火曜日)19時~21時30分
テーマ:走る

今年も押し迫った中、溝ノ口において例会を開催いたしました。
今回のお店は、弥肴さん。

祝日前なのでお店は満杯。そこを一人で切り盛りされてました。
料理は一品ごとに丁寧に作られていておいしかったです。

 

テーマは、走る。
「なぜ?」「どうして?」「なんで?」
ここが本選びのポイントになりますが、
「災害」「夢」「宅配便」と走るから繋がっていく内容は
バラバラで幅広いものになりました。

チャンプ本となったのは、Kさん推薦の
『西日本大震災に備えよ』
著者       鎌田浩毅
PHP研究所

著者は京都大学の教授で、データを駆使して、今後起こりうる大震災を

大胆に記した書籍だそうです。
富士山はまだ火山としては、”子供”で、まだまだ噴火の恐れがあるなど、

興味深い話がたくさん聞けました。

Oさんが推薦されたのは、
『情熱の階段―日本人闘牛士、たった一人の挑戦』 
著者  濃野平
講談社

20代後半で、闘牛士を目指し、困難を乗り越え、見事に日本人として最高の、

ノビジェロ・コン・ピカドール(最高位の一歩手前)にまで、
昇り詰めた方の自伝です。近況がわからないのが少し不安であると

仰られていました。

私が推薦したのは、
『仁義なき宅配-ヤマトvs佐川vs日本郵便vsアマゾン

横田増生
小学館

実際に配送センターで1ヶ月働くなどして宅配便の現場を取材し、

会社の成立ちも含め、幅広い視点に立ったドキュメントです。
長時間にわたる重労働、サービス残業あたりまえ、でも低賃金。

知っておくべき事実であると感じました。

次回のテーマは、『わ』です。
和、輪、話など、たくさんの言葉が連想できます。
また幅広い本が集まることでしょう。

開催日:2015年11月25日(水曜日) 19時~21時

 

8月の開催以来、久しぶりのビブリオバトルです。今回は初参加のKさんを含め3名でのミニ・ビブリオバトルとなりました。

会場は溝の口駅近くのお店”シャグン”。ここは私の勤務している会社のインド人の人たちが良く行くお店で、本格的なインド料理がリーズナブルなお値段で食べられるお店であります。

さて、11月のテーマは「言葉」ということで、持ち寄ったお勧め本は次の3冊です。

 ほぉ…、ここが ちきゅうの ほいくえんか  てぃ先生 (著)

 日本語が亡びるとき: 英語の世紀の中で  水村 美苗 (著)

 植木等と藤山寛美―喜劇人とその時代  小林 信彦 (著) 

 この中でめでたくチャンプ本に輝いたのは、Uさんがおすすめの「ほおー ここがちきゅうのほいくえんか」でした。保育園の保育士をしている著者(男子、独身)が園児たちのユニークな発言・名言をまとめた本です。元はツイッターで紹介しいていたものを出版化したとのこと。タイトルの言葉も園児の一言で、風邪で休んでいて久しぶりに園に来た子が発した言葉だとか。ほかにも“先生、お嫁さんがほしいならAmazonで買えば”とかなんとか。小さい子って本当に思いもよらない、ハツとするようなこと言いますよね。

 初参加のKさんの紹介してくれたのは「植木等と藤山寛美」です。この、昭和を代表する二人の喜劇人、クレージーキャッツの植木等、松竹喜劇の藤山寛美は対照的な個性を持った人だったんですって。両者共に身近に関わったこともある作家・小林信彦さんでなくては書けない作品。恥ずかしながらこのお二人の特徴について初めて知りました。

 私が紹介したのは「日本語が亡びるとき」です。英語がグローバルスタンダードのなりつつある(なった?)現在、日本語、特に日本の文学というものは滅びつつあるのではないかという著者の危機感について論じた本です。この本を読んで、今の日本語というものについていろいろと考えさせられました。


少人数でしたがバトル終了後も、よもやま話で盛り上がりました。久しぶりに本がらみの面白い話がいろいろと聞けて楽しかったです。読みたい本はつい買ってしまうのですが、図書館ではネット予約もできるそうなので、近いうちに試してみます。

記:O

 

ご参考:11月のご案内文】 

言葉(ことば)

―――――――

言葉(ことば)とは、

その社会のメンバーが思想・意思・感情などを伝え合うために伝統的に用いる音声。またはその音声による表現行為。

(新明解国語辞典第三版より)

「始めに言葉ありき。言葉は神とともにあり、言葉は神であった。万物は言葉によって成り、言葉によらず成ったものはひとつもなかった。」

(新約聖書の「ヨハネによる福音書」より)

「言葉」なしでは我々の生活は成り立たないと思います。皆さんが「言葉」から連想するお勧めの本をご紹介ください。

―――――――

開催日:2015年8月19日(水曜日) 19時~21時


今回は、【影響を受けた本】というテーマで選んでもらいました。
持ち寄られた本は、以下の4冊でした。
○のついている本がチャンプです。
 

○脳が冴える15の習慣:築山 節
○本の逆襲:内沼晋太郎 
 西の魔女が死んだ : 梨木 香歩
 叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本:  奥田健次
 
2冊が同じ票数を集めました。


脳が冴える15の習慣:築山 節
【日々の生活に変化をもたらしてくれる1冊!】
脳はやはり人間にとって一番大事なところ、年を取れば取るほど重要性は増してきます。
ただ、そのままでは年々衰えてしまう。一定の負荷をかけなければいけない。
ここまでは、わかっているけど、どうしたら良いのか?
それを具体的に示しています。

本の逆襲:内沼晋太郎 
【まさに影響を受けた本!】
本という概念、そのものを変えてくれる1冊。
そして、概念を変えることで、大きな可能性を生み出してくれる。
この本を持ってきた方は、この本を読んだことで影響を受け、
住んでおられる地域の図書館検討委員会に入ったり
図書の選定に関する講義を受けて、実践されているそうです。

西の魔女が死んだ : 梨木 香歩
【すごく共感をした本!】
男性では描ききれない、女子的な考え方・心情がひしひしと伝わってくる本。
男性が読めば、知らなかった”女子の世界”を感じられるかもしれません。

叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本: 奥田健次
【実践的にわかりやすく子育てのヒントをくれる本!】
”注意しても、子供が電車内でずっとうるさかったら、電車から降りて帰りましょう。”
そんな困った場面でどうすれば良いか?Q&A方式で、具体的に示しています。

今回は、溝ノ口駅すぐ近くのファミレス(ジョナサン)で行いました。
それでも、飲む方はしっかり飲んでおりました。
平日の夜であまり混んでいないと思いきや、意外に混んでいて、少し驚きでした。

去る4月25日(水)、鷺沼Book倶楽部の4月例会が開催されました。場所は、鷺沼駅近くのイタリアン、VANSANです。そして、4月のテーマは、「しん」でした。2月のテーマだった「に」でとても盛り上がったので、4月のテーマも類似のフォーマットで設定することになりました。新、心、真、信、芯など、このテーマを自由に漢字変換した上で、参加者は本を持ってきました。ラインナップは、下の写真をご覧ください。

真実の「真」で選んだというV.E.フランクルの『それでも人生にイエスと言う』、新しいの「新」で『日本人のための日本語文法入門』、そして神話の「神」でC.S.ルイスの『銀のいす』の3冊です。


この中で、栄えある今回のチャンプ本に選ばれたのはC.S.ルイスの『銀のいす』でした。Mさん、初めてのチャンプ本獲得、おめでとうございます!!! 映画化もされたナルニア国物語の1冊であるこの本は、たとえ子供のころに読んだことがあったとしても、大人になって読むとまた違う感慨があるそうです。少しゆっくりした時間がある時にでも、是非手に取ってみたいと思います。


なお、今回はもうひとつ、お知らせがあります。なんと、鷺沼Book倶楽部の設立者がシンガポールに引っ越すため、今回が引越し前の最後の開催となりました。送別の花束までいただき、大変ありがとうございました。

 

じゃあ、これで鷺沼Book倶楽部は終了してしまうの?と思った皆さま、ご安心ください! 設立者の海外移転後も、有志により鷺沼Book倶楽部は継続されることになりました。開催者の都合により、場所は溝の口やたまプラーザになりますが、実はそのほうが鷺沼にこだわるよりもお店の選択肢が広がって楽しいかも知れません(笑)


初めての方も、リピーターの方も、お気軽に鷺沼Book倶楽部にご参加いただければ幸いです。今後の開催情報は、随時、こちらのページで更新されております。是非ご覧ください。


そして、今回は特別に、参加者の皆さまのお写真も掲載します。花束を持って嬉しそうにしているのが、鷺沼Book倶楽部の設立者です。今回も、リピーターの方、初めての方が両方お越しになり、和やかに開催されました。


次は、皆さまにお越しいただくのを楽しみにしています。

3月の鷺沼Book倶楽部のテーマは「古典」です。このテーマの下でご紹介された本をご覧ください! 相変わらず、本当に多彩なジャンルが並んでいます。

この中で、チャンプ本に輝いたのは、橋本治の「桃尻語訳 枕草紙」です。そう言えば、私、昔むかーし、読んだことがあるのですが、久しく手にとっていませんでした。桃尻語訳って、今でも言葉として通じるのかなぁ? そんな疑問を感じつつ、是非今度改めて読んでみたいと思います。


ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございましt!!

【ご参考:3月のご案内文】 

「古典」
―――――――
山のあなたの空遠く/さいはひ 住むと人のいふ。/ああ、われひとと とめゆきて、/涙さしぐみ、かへりきぬ。/山のあなたになほ遠く/ さいはひ 住むと人のいふ。


by 「山のあなた」カール・ブッセ 上田敏訳

―――――――

カール・ブッセのこの詩を最初に読んだのはいつだったのか全く覚えていないのに、何故か私は暗唱できます。
そ んなふうに、古典は多くの人の心の中に入り込み、直接的、間接的に私たちの考え方や生活態度に影響を及ぼしているような気がします。例えば、シェークスピ アのハムレットを実際に読んだことはなくても、「生きるべきか、死ぬべきか」というあの台詞を耳にしたことがない人はいないでしょう。
ということで、鷺沼Book倶楽部の3月例会のテーマは「古典」です。もちろん堂々と全世界に認められた古典でも構いませんし、完全に個人的にずっと心の中でこれぞ我が古典とあがめてきた本でも大丈夫です。ジャンルもまったく自由です。
皆さまからどんな古典が飛び出してくるか、とても楽しみです。

2月25日(水)に、鷺沼Book倶楽部の2月例会が開催されました。今回のテーマは「に」です。このちょっと変わったテーマは、いつもご参加いただいているUさんからのご提案でした。二、煮、尼、荷、似など、色々な形で変換して本を選ぼう!という趣旨です。場所は、少し趣の違う今回のテーマに合わせて、鷺沼のインドネパール料理屋さんYABINにお邪魔しました。

 

「に」というテーマの下、下の写真のように多彩な本が並び、非常にレベルの高いビブリオバトルが繰り広げられました。今回は、自分が一番読みたいと思った本1冊を選ぶのが、いつも以上に難しかったです。

まず「二」というテーマで選ばれた本は『ユルスナールの靴』『アリス殺し』の2冊です。「似」で『あなたに似た人』と『ベルナのしっぽ』、「日」で『日本手話のしくみ』がそれぞれ並びました。この中で、Mさんの『日本手話のしくみ』、私の『ユルスナールの靴』の2冊が、同票を集めて今回のチャンプ本に選ばれました。今回は、どの本がチャンプ本になってもまったく驚かなかったと思います。紹介された本はすべて、どれも本当に面白そうでした。

 

なお、『ベルナのしっぽ』は盲導犬のお話です。手話の本と盲導犬の本が、一見まったく関係のないテーマのもとに集まってしまうのが、ビブリオバトルの面白さです。別の参加者のご友人が視覚障害者だという偶然も重なって、その周辺のお話で随分盛り上がりました。もう1点、共通項として指摘されたのは、なんと私をのぞく参加者が全員眼鏡をかけているということです。うーん、やっぱり本と眼鏡は相性が良いのでしょうか。

 

インド料理屋さんには、ほかでは見たことのないカクテルがたくさんありました。少し珍しいものを頼もうと思って、私はインドワインとラムのカクテルをお願いしたのですが、これがアルコール度数が予想外に高くて…。途中からすっかり酔っぱらってしまい、何か皆さまに粗相がなかったかとそれだけが心配です。

 

今回も、とても楽しい時間を過ごしました。お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。

 

【ご参考:2月の案内文】 

「に」

―――――――

「『に』は、日本語の音節のひとつであり、仮名のひとつである。五十音図において第5行第2段(な行い段)に位置する。清音でありながら子音は有声子音であり、濁音や半濁音は持たない。」

by ウィキペディア

―――――――

実は、毎回、鷺沼Book倶楽部のテーマ設定には頭を悩ませています。私自身がビブリオバトルのルールに則った読書会に参加した経験から、ぼんやりとでもテーマが設定されている方が本を選びやすいと思っています。それで鷺沼Book倶楽部では、テーマを設定することにしたのですが、限定しすぎず何がしかの広がりがあるテーマって、意外と難しくて…。

「に」というテーマのアイディアは、鷺沼Book倶楽部の参加者のお一人、Uさんからいただきました。二、煮、尼、荷、似など、適当に漢字変換していただいて大丈夫です。もちろん、平仮名のままからの連想でも構いません。本のジャンルは、何でもありです。皆さまからどんな本が登場するか、今からワクワクしています。

去る1月28日(水)に、今年初の鷺沼Book倶楽部の例会が開かれました。1月例会のテーマは「選択」でした。今回は、リピーターの方と初めての方がちょど半々でのご参加でした。場所は、鷺沼のイタリア料理店、VANSANです。

 

今回ご紹介いただいたのは、下の写真の5冊です。

この中で、今回のチャンプ本に輝いたのは、Oさんがご紹介してくださったエーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』です。なんとこの本、現在120刷を超えているそうです。Oさんは、もうずいぶん前に一度読破して、今回は再読した上でのご紹介でした。Oさん、そう言えば、2ヶ月連続でチャンプ本の獲得ですね! 本当におめでとうございます。

 

この本、実は私の家の本棚にあって、もう10年以上ずっと積読状態になっています。ぜひ、今度こそちゃんと読んでみたいです。

 

炭水化物が人類を滅ぼす』『Work Shift』『99%ありがとう ALSにも奪えないもの』など色々な本が並ぶ中で、私が紹介したのは『走ることについて語るときに僕の語ること』です。実は、私、今、マラソン大会に出るかどうかを迷っているんです。その選択をする上でこの本が参考になるかなと思いまして…なんてことをお話したら、なんと今回のご参加者のうち、お二人がフル・マラソン経験者だということが判明しました。5人中2人の経験者ってすごい確率ですよね。フル・マラソンは無理でも、ハーフに挑戦してみようかなと思っています。

 

炭水化物ダイエットの有効性や、エーリッヒ・フロムの問題意識の時代背景や、今の学生さんの就職活動の状況、それからお役所文書の日本語の分かりにくさや、時代の節目と呼べる最近の出来事は何かといったことまで、様々なところに飛ぶ会話は、個人的にとても楽しかったです。

 

お越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました。またお会いできるのを楽しみにしております。

 

【ご参考:1月の案内文】

「選択」

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「人間の能力は選択を行うことによって鍛えられる。 それが慣習だからという理由で行動する人は、選択を行わない。 最善のものを見分ける力も、最善のものを望む力もつかない」

『自由論』by ジョン・スチュアート・ミル

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J.S.ミルのこの言葉は、私の一番好きな言葉の1つです。こちらの私のブログでも、好きな言葉として挙げています。新しい年の幕開けに、新たな気持ちで、様々な選択に臨みたいという気持ちを込めて、このテーマを選びました。

「選択」と聞いて、あなたなら何を思い浮かべますか? 今日の昼ご飯を天ぷら定食にするかスパゲッティにするか、将来の伴侶をAさんにするかBさんにするか、子どもの運動会と会社の重要な会議のどちらに出席するか、そんな大小の選択の積み重ねが私たちの人生を形作っていきます。

 

「選択」という言葉にまつわる本であれば、ジャンルはなんでも大丈夫です。是非、自由な発想でご検討ください。

2014年12月17日(水)は、鷺沼Book倶楽部の12月例会でした。テーマは「温故知新」です。テーマが少し硬いかな…と少し心配していたのですが、今回は、リピーターの皆さまにお集まりいただく事ができました。場所は、鷺沼が誇るご近所レストランの「クレープリー・ダリマ」です。

今回、チャンプ本に選ばれたのは、『千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポンです。Oさん、ご自分以外の全票を獲得してのチャンプ本、本当におめでとうございます!!

 

4歳から8歳の5人の少女が誘拐または殺害された事件を題材としたルポルタージュ作品『殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件、江戸時代の儒学者、荻生徂徠の伝記小説『知の巨人 荻生徂徠伝』など、何もご存じないかたがご覧になっても絶対にテーマの「温故知新」を推察することは絶対に出来ないだろうと思われる多彩な本が並びました。

 

私が紹介したのは、遠藤周作の名作『海と毒薬』です。この間、20年ぶりに再読して、改めて強い印象を受けました。

 

「温故知新」と言えば漢文!ということで、Iさんがご紹介してくださった湯島聖堂の文化講座が気になっています。漢文が使いこなせたら、カッコいいですね。いまどき、カタカナ交じりの文章より、漢文交じりの文章のほうがよっぽど品格があるような気がします。

 

12月例会にご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました! 

 

次回は、1月28日(水)に「選択」というテーマでの開催を予定しています。皆さまにお会いできるのを楽しみにしています。

 

 

【ご参考:12月の案内文】 

「温故知新」

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「子曰く、故きを温ねて、新しきを知れば、以って師と為るべし」

『論語(為政篇)』

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文章の勉強として、芥川龍之介の「杜子春」を書き写したことがあります。その際、漢文と英文の両方にまたがる彼の教養の深さに驚き、そもそもの基礎学力が違うと打ちのめされました。今昔物語などの古典に親しみ、東京帝国大学で英文学を学んだ芥川は、まさしく、故きを温ね、新しきを知り、以って師と為った人ではないでしょうか。

 

鷺沼Book倶楽部の12月のテーマは「温故知新」です。なんとなくその言葉から連想する本であれば、何でも大丈夫です。私だったら、この間10年ぶりに再読して、前とは全然違う感想を持ったあの本かな…。

2014年11月26日(水)は鷺沼Book倶楽部の11月例会でした。テーマは「わが町(私だったら川崎)」です。このテーマの下、川崎在住・在勤の皆さまが、雨の中鷺沼までお越しくださいました。開催場所は、やきとり家 すみれの鷺沼店です。

 

今回、紹介された本のラインナップは、下の写真をご覧ください。相変わらず、幅広いジャンルの本が並びました。

 

この中で、チャンプ本に選ばれたのは、なぜ、川崎モデルは成功したのか?』です。初ビブリオバトル参戦のUさん、初参戦で初チャンプ本、おめでとうございます!

今回、なんとOさんもこの本を紹介しようかと検討していたそうですが、前回の私の轍を踏まえてOさんは本を2冊お持ちくださっていたお蔭で、紹介する本が重なってしまう事態が2回連続で起こることはありませんでした。良かったです。あれは本当に慌てます。

 

そんなOさんがご紹介くださった本は、内田百閒の『百鬼園随筆』です。夏目漱石のお弟子さんの内田百閒、O さんによると最近は知らない人も多いそうです。私も『ノラや』は大好きで家の本棚にもあるのですが『百鬼園随筆』はまだ未読です。是非、今度の週末にでも読みたいです。

 

Mさんは、『多摩川自然遊びガサガサ』を紹介してくれました。なんと、多摩川の河川敷にはタヌキが住んでいるらしいです。その観察日記に加えて、多摩川で取れる生き物の写真満載のとても楽しそうな本でした。

 

最後に、私が紹介したのは、カレル・チャペックの『チェコスロヴァキアめぐり』です。川崎とは全く何の関係もありませんが、この本の中で溢れている作者の故郷への想いが羨ましくて、この本を選びました。角を曲がったところにある優しいおばさんの家や、いつも秋になるとどんぐりが落ちている木の下。そんな場所がいくつ持てるかによって、わが町への想いは形作られるような気がします。

 

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました! 

 

次回は12月17日(水)を予定しています。年の瀬が迫りくる12月例会のテーマは「温故知新」です。皆さまにご参加いただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

【ご参考:11月の案内文】

「わが町(私だったら川崎)」

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好きです 陽差しの 似合う街

好きです かわさき 愛の街

(川崎市民の歌)

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私の住んでいる町、鷺沼は川崎市にあります。でも、田園都市線の手前には世田谷区があり、すぐ後ろのたまプラーザからは横浜市です。率直に言って、世田谷も横浜も、川崎と比べると、ずいぶん華やかな響きの地名です。

海外に行くと初対面で必ず、「どこから来たの?」「日本です」「日本のどこ?」「川崎です」「カワサキ! 知ってるよ、バイクの」という会話が交わされ、えっと、そのカワサキの本社は神戸にあって、川崎市との関係は必ずしも深くない…と心の中で思います。

いやいや、でも、やっぱり自分の住む場所を好きになりたい。ということで、鷺沼Book倶楽部11月のテーマは「わが町(私だったら川崎)」です。 

 

 

2014年10月22日(水)、無事に鷺沼Book倶楽部10月例会が開催されました。テーマは「星空」です。

 

今回、栄えあるチャンプ本に輝いたのは、野尻抱影さんの『星三百六十五夜 秋』です。野尻さんは1885‐1977にご存命だった方で、なんと、この本ももともとは1955年の出版です。中公文庫から復刻版が出ています。やっぱり良い本は長く愛されるんですね。遠くからお越しいただいたM先生、本当にありがとうございました。チャンプ本獲得、おめでとうございます。

私がご紹介した本は萩尾望都さんの『スターレッド』です。ところが、この本、参加者のお一人と、もろにかぶってしまいまして…。漫画を紹介することで、私なりに奇をてらったつもりだったのですが、うーーん、こんな事もあるんですね。私のほうが順番が後ろで、既にあらすじは紹介されており、発表時間の5分をもたせるのに四苦八苦しました。なにぶん性格が雑なので、私のこの本の紹介って、「なんだかんだ言って、愛は勝つ!という本です」で終わりだったりするんですよね。それじゃあ10秒で終わっちゃうよ~。本当に冷や汗を書きました。

 

星新一のショートショートを紹介して後はもうオチが残るだけというところで綺麗に5分を切ってみせたSさん、アインシュタインの相対性理論を根っからの文系の私にも分かりやすく説明してくださったOさん、SFから80年代少女マンガまで知見の広さを見せつけてくださったTさん、ご参加いただき本当にありがとうございました。

 

残念ながら雨模様で、極大を迎えているはずのオリオン座流星群を見上げることは出来ませんでしたが、皆さまのお蔭で夜空を見上げるのが更に楽しくなりました。

 

【ご参考:10月の案内文】

「星/星空」

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あかいめだまの さそり

ひろげた鷲の  つばさ。

(「星めぐりの歌」by宮澤賢治)

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ふと星空を見上げるだけで、私たちは非日常の世界に入り込みます。いつでもドラマは人知れず進行していて、何万光年という途方もない距離を旅して地球に届く星の光を、私たちは毎晩惜しげもなく見逃しています。

今晩、星空を見上げたくなるような本であれば、SF、ミステリー、歴史、エッセイ、コミックス等々、ジャンルは問いません。皆さまのご参加をお待ちしています。

9月24日(水)に予定されていた鷺沼Book倶楽部の例会は、管理人の体調不良により、なんと急遽当日にキャンセルとなってしまいました。お申し込みをいただいていた皆様、大変申し訳ありませんでした。ご迷惑をお掛けしました(涙)。

 

体調不良の原因は、明らかに直前のトルコ旅行です。とっっても楽しかったんですけどね~…。

 

写真はイスタンブールにあるアヤ・ソフィアです。西暦537年に東ローマ皇帝ユスティアヌス1世によって建てられました。東ローマ帝国から、オスマン帝国、そしてトルコ共和国への歴史の変遷を、その中心に座って眺めてきた建物の威厳がありました。

 

 

鷺沼Book倶楽部、次回こそ体調を万全に整えて開催します。テーマは9月からのスライドで、「星/星空」を予定しています。皆さま、ふるってご参加のほど、よろしくお願いいたします。

2014年8月27日(水)鷺沼Book倶楽部の記念すべき第1回が開催されました。

 

場所は、私の大好きな鷺沼のレストラン、「クレープリー・ダリマ」です。いつも喫茶かランチでの利用だったのですが、やっとディナーにお伺いすることができました。ガレット、美味でした。

 

今回は、総勢4名の皆さまがお集まりくださいました。「男子」というテーマのもと、それぞれが持ち寄った本が、下の写真です。見事にバラバラな本が並びました。同じテーマで人によって選ぶ本が全然違うのって、楽しいですね。皆さん、色々と悩んだ末の選択だったそうです。

 

栄えあるチャンプ本に選ばれたのは、イタロ・カルヴィーノというイタリアの作家の「魔法の庭」です。実は、私もこの本に投票しました。早速Amazonで購入手続きを取りました。戦時下のイタリアの少年たちのおバカさんっぷりを読むのが、今から楽しみです。

 

誰かに薦められて、全然知らない作家さんの全然知らない作品を読みたくなるのが、ビブリオバトルの良いところ。高校の国語の先生をしているIさん、素敵な本をご紹介いただきまして、ありがとうございました!

 

 

【ご参考:8月の案内文】

「男子」

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男子は

ばかで

無敵で

かっこいいです。(うめ)

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大好きな梅佳代さんの写真集「男子」の後書きです。ばかで無敵でかっこいい男子が大活躍する小説、男子が男になる瞬間を描いたエッセイ、男子と言えばこの漫画でしょ!という名作、男子の生態を学べる研究書など、ジャンルは問いません。是非、あなたのお奨めを教えてください。